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オランダへ行ってみた!その4~風車の村キンデルダイクとライデンの街~ [紀行系]

 本題に入る前にちょっとだけ・・・。
 以前このブログにも書いたが、フィンランドで現地在住のガイドさんと話して感銘を受けたのは、フィンランドの人たちが政治や社会制度を考えるときに一番大切にするのは「フェアかどうか」だ・・・ということだ。国会が閉幕してもなお連日取り上げられている「加計学園問題」では、文書やメール、発言が「あった」とか「なかった」とかが問題になっているが、状況的にはどうみても、国政を動かす立場にある人と親しい人物への「えこひいき」があったとしか思えない。これはまさに「アンフェア」なことだろう。小生は政治や行政はまず「公平・公正」が第一だと思っている。それは「適法・違法」以前の「社会倫理」の問題だと思う。それともこの国では「フェアかどうか」はさして重要な価値観ではないのだろうか。今この国で起こっていることについて、フィンランドの人の見解を聞いてみたいものだ。

 さて、前置きはこのくらいにして・・・。
 オランダは海よりも低い土地を活用するため「風車」で水をくみ上げている・・・と昔地理で習った。まさに風車がオランダの風景の代名詞になっているが、今では実際にはあまり見かけることはない。そんな中、昔からの風車が相当数現存している村があると知って行ってみた。村の名前は「キンデルダイク」、ライデンよりさらに南のロッテルダムからバス、または船で行けるという。せっかくの機会なので、船で向かうことにした。

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ロッテルダム駅のデザインには仰天!

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ロッテルダムは近代的な大都会だ

 ライデンから快速(Inter City)で約30分、ロッテルダムはアムステルダムに次ぐオランダ第二の都市だそうで、駅はとてつもなくモダンなデザインで大きい。駅前にも高層ビルが立ち並び、古風な印象のライデンとは大違いだ。駅から港まで歩いたが、まるで東京の街を歩いているような気分になった。

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ロッテルダム港の船着き場、このかっこいい船がキンデルダイクへの定期船

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ビルも橋も個性的なデザイン

 ロッテルダム港からキンデルダイクへは約40分くらい、ここでもOVチップカールトが使えた。船着き場から風車エリアへは歩いて5分くらい。この日はあいにく今にも雨が落ちてきそうな天気の上、持参した衣類をすべて着込むような気温(10度くらい?)だった。

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風車エリアの入り口付近にあるのは観光船?

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風車エリアへはこの道を延々進む。思ったより広いなあ・・・。

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 まっすぐな道を延々歩いていくが、風車はかなり点在していて、到底全部を見て回ることはできそうにない。雨模様の天気と予想外の寒さで、とりあえず10個くらい目にしたところで「もういいかな・・・」となってしまった。帰りの船にちょうどいい時間になったので、船着き場に戻ることにした。

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船着き場のすぐそばにあったお家、ヤギや羊が草を食んでいる。なんとものんびりした風景。

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帰りの船がやってきた

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ロッテルダムの港から駅へはトラムで。この街もトラムが便利

 キンデルダイクを早々切り上げたので、ライデンに戻って市内を歩いてみることにした。大都会のロッテルダムと比べるとライデンは町中に古い建物や伝統的な橋が残っていて全く対照的。とても癒される街並みだ。

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昔ながらの跳ね橋も残っている holland4-008.jpg

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運河と伝統的な建物、これがライデン

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運河につくられたカフェも賑わっている

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石橋の上にもカフェ

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「あかり」のお店、きっと昔はランプ屋さん?

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チーズはオランダの名産品、陳列が素敵

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名車キャノンデールの「実用車」!さすが自転車大国!

 大都会のロッテルダムからから戻ってきてみると、ライデンの古き良き街並みの素晴らしさがよくわかる。町も大きくないので、歩くのにも最適だ。風車村はお天気もいまいちな上に、広すぎてちょっと中途半端な観光になってしまったが、ライデン市内をじっくり堪能できてHappyな一日になった。

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ライデンにも風車があった!

オランダへ行ってみた!その3~水郷の村 ヒートホールン~ [紀行系]

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 さる旅行会社のパンフレットに、「オランダのベニス」といわれる水郷の村が載っていた。人口2500人ほどのこの村は、水路沿いに家があり、村の交通は船か徒歩・自転車だけ、自動車は乗り入れできないという。しかも家は茅葺きというからなんとも旅情をかきたてるところだ。しかしながら泊まっているライデンからは、電車・バスを乗り継いで3時間以上はかかるらしく、英語もろくに話せない旅人にはなかなか敷居が高い場所だが、せっかくの機会なので行ってみることにした。

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まずはライデンからアムステルダムへ お昼頃の到着をめざす

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「Inter City」の車内、広く快適だ 急行料金はかからない

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車窓の風景 やや時期が遅かったせいか、見事なチューリップ畑は珍しい

 アムステルダムからは、Steenwijk(ステーンウェイク)まで行ってバスに乗り換えるというルートをネットで調べていたが、ステーンウェイク行きの列車が見つからず、やむなく第2案、Zwolle(ツヴォレ)まで行ってSteenwijk行きのバスを探し、途中のヒートホールンで降りることにした。これが思わぬ事態を招くことになった。

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Zwolleまではスプリンター(各駅停車)だ

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Zwolle駅のバス乗り場

 Zwolle駅のバス乗り場を見つけて行ってみると、Steenwijk行きのバス路線はあるらしいが、なぜか待てどもやってこない。バス停にいたアジア系の女性二人組に聞いてみたところ、やはりヒートホールンに向かうという。どうも途中のバスターミナルで乗り換えが必要らしい。いやはや、これでなんとか向かえるとホッとしたのもつかの間、今度はバス会社の人がやってきて、何事か説明を始めるではないか。ちんぷんかんぷんだが、どうもただならぬ気配。先ほどのアジア女性に聞いてみると、予定のバスに何かアクシデントがあったらしく、これから臨時バスを用意するのだという。いつ出発できるかはわからないというがもう待つしかない。この時点で、もうお昼になってしまった。

 待つこと30分ほど、ようやく到着した臨時バスを運転しているのは先ほどのバス会社の女性だった。このドライバーさんが猛烈なスピードでバスを操り、乗り換え場所に到着した。

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乗り換えバスターミナルのZwaltsluisという港町

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乗り換え待ちの時間があったので、付近を散策 なにやら中世の町雰囲気が残っているような・・・

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ようやくやってきたバス、これに乗ればヒートホールンだ!

 乗り換え待ちで付近を少々散策しているうちにバスが到着、これに乗ればようやくめざすヒートホールンだ。女性二人組のおかげで、あと30分でなんとか目的地にたどりつけそうだ。

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ヒートホールンのバス停、完全に村の停留所だ

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観光用ボート乗り場 バス停のすぐそば

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この水路の奥に茅葺きの村がある

 予定を大幅に遅れて到着したため、どうしたものかと考えていると、女性二人組からありがたい申し出が。「時間もあまりないことだし、ボートをシェアしませんか?」という。まさに「渡りに舟」。小生が船頭をつとめることで、4人でボートに乗った。

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なんだか懐かしいような建物

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水路にはちゃんと「交通標識」がある holland3-011.jpg

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あちこちに水鳥の姿も

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とても立派な家が多い

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お店やB&Bなども多そうだ

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何の看板だろう??

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自転車や徒歩で回っている観光客も多い

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犬がお出迎え

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風車小屋をイメージした家? holland3-027.jpg
村を抜けると水路も広くなる、そして・・・

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大きな湖に出てしまった。非力な電動ボートで大丈夫かちょっとびびってしまった

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無事帰ってきました!

 所用時間約1時間、ボートの扱いにようやく慣れたところでツアー終了となった。思えば言葉も覚束ない小生たちがアクシデントにもかかわらずなんとかたどりつけたのも、ひとえにアジア系女性二人組のおかげ、大感謝だ!ツアーにはない旅の楽しさを満喫した「水郷の村」観光だった。

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帰りのバス停 各国からの観光客で、帰りの二両連結バスは満席となった

※旅情報
・アムステルダム方面からヒートホールンへ向かうのは、Steenwijk経由をおすすめする。Zwolleからのバス乗り換えは、ちょっと難しい。
・ヒートホールンのバス停はDominee Hylkewaegというらしいが、みんなが降りるのですぐわかる。
・電動ボートは1時間25ユーロくらい。初心者でもすぐに慣れるし、スピードが出ないので、他の舟とぶつかってもさほど危なくはない。借用にはパスポートが必要だ。

オランダへ行ってみた!その2 ~「真珠の耳飾りの少女」に会いに~ [紀行系]

 本題とぜんぜん別の話で恐縮だが、どうしても今日書いておきたいことがあったので、少々お付き合いを。
 「『もり』の次は『かけ』では、まるでそば屋だ」・・・とはさるTVのコメンテーターの言だが、「森友・加計学園問題」が新たな展開になってきた。前文科事務次官の前川氏が、「総理のご意向」文書は「本物」との雑誌記事掲載、そして記者会見を行った。前川氏曰く 「あったものをなかったということはできない」「公正、公平であるべき行政のありかたが歪められた」・・・まことに簡潔かつ明瞭だ。

 これに対し矢面に立った官邸側がやったことといえば、今や自民党の機関紙であることがはっきりした「読売新聞」を使って、前川氏の風俗店への出入りというプライバシーを暴露したり、天下りの責任を取って次官を辞任した際の経緯に関して「立場にしがみついていた」など、よくアベ氏が嫌う「印象操作」のようなことばかりだ。

 国会で野党は前川氏の証人喚問を要求している。また前川氏もこれを受ける意向だ。政府自民党がなぜこれを拒むのか全く理解できない。疑惑とされているようなことがないのであれば、むしろ「はっきりさせる」恰好の機会ではないか。小生が思うに、大事なポイントはこの二つの問題が「法律的に問題ないか」ではなく、政治・行政が「公正・公平」に行われていたか、ということだ。野党には、最高権力者の政治・行政の私物化としか思えないこの問題の徹底追及を行ってほしい。そして、前川氏の勇気と気骨を讃えたい。ガンバレ、マエカワ!!

・・・ということで、オランダ紀行です。
 キューケンホフ公園からライデンに戻ったのが午後2時半、この時間ならまだデンハーグのマウリッツハイス美術館に間に合うのでは・・・ということで、足を延ばしてみた。

 今回ライデンを中心に歩き回るのに便利だったのが、オランダ版SUICAとでもいうべき「OV-CHIPKAART」だ。これは国内の国鉄、多くのバス、トラム、ときには船まで、たいがいの公共交通機関で利用できるというスグレモノだ。まあ、購入するのに7.5ユーロの手数料がかかることと、利用するのに「最低チャージ残高」の制限があることが難点ともいえるが、使っては圧倒的に便利なのでおすすめだ。

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OV-CHIPKAART(OVチップカード) チャージ式でほぼ何にでも乗れる

 マウリッツハイス美術館のあるデンハーグへはライデンから国鉄で30分ほど。国際司法裁判所がおかれていることで知られている。ライデンに比べるととても大きな町で、建物も「立派」で人も多い。

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黄色い電車はオランダ国鉄のInter City(急行)

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デンハーグの駅もえらくモダン、オランダの駅はどこもスゴイ!

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街角のお土産屋さん、木靴の陳列が見事!

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野外のカフェもとても賑やか

 デンハーグセントラル駅からにぎやかな街を抜けて、マウリッツハイス美術館までは徒歩15分ほど。歴史を感じる建築物だが、意外にコンパクトだ。

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美術館の建物は17世紀の建築

 館内に入ってみると、ここは小生が想像する美術館の形式ではなく、古典的な建築の各部屋の壁に「絵が飾ってある」というかたちだ。つまり、美しい建物の中にさりげなく架けてある絵が、いずれも300年~400年もの時を経た名品ばかりという、異色ともいえる美術館だ。

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レンブラント「テュルプ博士の解剖学講義」

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小生のお気に入り、この表情!

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フェルメール「デルフトの風景」

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 この美術館の目玉といえば、なんといってもフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」だろう。日本で行われる美術展だったら長蛇の列になるのかもしれないが、ここではごく自然に展示してあり、ゆっくりと鑑賞できる。小生は絵にはまったくの素人だが、暗色をバックに、鮮やかなターバンをつけて振り向いた姿勢の少女は、他の古典的なスタイルの絵の中で異彩を放っているように思えた。

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「あの少女」に会えた!

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静物画の作品も素晴らしい緻密さだ

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葉の上の水玉に注目!

 決して大きくはない美術館だが、素人でもここの収蔵品のレベルは素晴らしく高いことを感じる。また建物も内装も美しく、まさに「宝石箱」と言われていることが納得できる。

 マウリッツハイス美術館からひと足のところに広い公園があり、周辺はカフェで賑わっている。午前中のキューケンホフ公園から歩き続けでいささか疲れたので、ヨーロッパらしく屋外のカフェで一休みすることにした。

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市内の中心部にある公園 向こうには近代的な」建物

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カフェのシーザーサラダとクラブハウスサンド、地ビールが美味だった

 ここのカフェで事件がひとつ。ビールをやりながらのんびりしていると、いきなり何かがテーブルの上に落ちてきたと思ったら、サンドウィッチをひとつさらわれていた。カモメの仕業だ。考えてみたらここデンハーグは、さほど海から離れているわけではない。屋外のカフェはカモメにとっては格好の餌場なのかもしれない。さすがにそういつもあることではないらしく、カフェのおねえさんも唖然としていた。(続く)

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川と自転車がオランダの印象

※旅情報
OV-CHIPKAART(OVチップカールト)は、駅の切符売り場で買える。カード代7.5ユーロで、その場で好きな金額のチャージもしてくれる。使いはじめる場合は「Activation」(有効化)という手続きが必要だが、これも申し出れば窓口でしてくれる。
使用中は常にチャージ額の確認が必要だが、駅に黄色と青の機械(下の写真)があり、これで チャージと確認ができる。ちなみに、国鉄に乗る場合は20ユーロ、バスは4ユーロのチャージ額が必要なので要注意、小生も残高不足で改札が開かず、戸惑った。チャージにはVisaかMasterのカードが必要なので、必ず持参したい。
帰国時には購入時と同様に駅の窓口に行けば残金を返金してくれる。(但し残高が20ユーロ以内)カード代金は帰ってこないが、持っていれば5年間は再チャージして使えるらしい。
こう書くと結構複雑なようだが、一度使ってみればすぐわかるし、とても便利であることは間違いない。
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OV-CHIPKAARTのチャージ用端末、カードを押し当てれば残高確認もすぐできる

オランダへ行ってみた!その1~チューリップの「聖地」? キューケンホフ公園~ [紀行系]

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 何年か前に連れが東京のオランダ大使館で「本場の」チューリップを見てきた。そのころから「オランダへ行ってみたい!」と盛んに言っていたが、小生は「まあいずれそのうちに・・・」などと気のない返事をしていたものだ。なにせオランダのチューリップは3月下旬頃から5月中旬くらいまでと、まさに期間限定で、なかなかチャンスがなかったが、今年はGW後半から少し時間がとれたので「なんとかまだ開花時期に間に合うだろう・・・」ということで行ってみることにした。

 成田からアムステルダムまでは約10時間、1年で7週間しか開園しないという「キューケンホフ公園」へのアクセスと、割と静かなところということで、宿泊先はスキポール空港から電車で30分ほどのライデンという町に決めた。

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ライデン駅、ものすごくモダンなデザイン

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ホテルは駅の正面、これは便利だった

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部屋の窓からは駅前バスターミナルと電車が見える。オランダは自転車が多い

 めざすキューケンホフ公園は、ライデン駅からバスで30分くらいだが、開園期間中、日中は大変な混雑になるようなので、朝一番のバスで向かうことにした。バス乗り場は目の前で、このホテルの選択は大正解だった。

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キューケンホフ公園の入口、もう開門待ちの行列ができている

 9時の開門を待って入場したが、この公園、なにしろ32ヘクタールの敷地に森があり、川が流れ、そこの700万株のチューリップが植わっているというのだから、まさに桁外れだ。ちょっとやそっとでは歩ききれるものではないが、趣向を凝らした植栽に、つい時を忘れて4時間以上も歩き続けてしまった。

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なんと黒いチューリップだ!

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園内の一角には風車があり、展望台になっている

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園内には八重桜も!Japan Garden だそうな

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圧倒的なボリューム!

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他の花も上手にあしらって、目を飽きさせない

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川の流れのように・・・

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森の木々と水とチューリップのハーモニーがすばらしい

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 お昼を食べることも忘れて歩き回ったが、あまりにも広大すぎて到底全部を回ることはむずかしい。それでもいちおう見どころは押さえられたようなので、切り上げることにした。しっかり歩いていささか疲れたが、圧倒的な花に囲まれて、Happyなオランダの観光第一日目だった。

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公園内の休憩スペースは来園者でぎっしり、国籍もさまざま

※旅情報
・キューケンホフ公園へはライデン駅からバスで30分くらい。チケットは「バス往復」と「公園入場料」込みの「コンビチケット(ひとり24ユーロ)が便利。インターネットで購入できる。
・利用したホテル ibisライデンセンター ツインルームで1部屋1泊12,000円くらい(朝食別15ユーロ)清潔で快適だが、湯わかしポットと冷蔵庫がないのが残念。

フィンランドへ行ってみた!~その4(改) 二つの大聖堂&あれこれ~ [紀行系]

 ヘルシンキ4日目、明日はもう帰国日だから、実質的には観光最終日だ。ふつうならこの街に到着して真っ先に訪れる(と思われる)「ヘルシンキ大聖堂」にまだ行っていないので、観光客が少ないと思われる朝イチに行ってみた。ホテルからは徒歩わずか5~6分、ホテルの立地は最高だ。朝9時前というのに、もう観光バスでツアー客が到着しはじめている。さすがに人気スポットだ。

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青空に映える白亜の大聖堂

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目の前は「元老院広場」、首都の真ん中の贅沢なスペースだ

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早朝から観光客の姿が・・・さすが人気のスポット

 もうひとつの有名な教会「ウスペンスキー寺院」はヘルシンキ大聖堂から海に向かって数分の距離だ。ここはロシア正教の「フィンランド総本山」だそうで、瀟洒なヘルシンキ大聖堂とは対照的な重厚な建物だ。こちらは「大聖堂」とちがって観光客も少なく、雰囲気もなんとなく地味というか、少しうらぶれた感じを受ける。かつてロシア、ソ連の影響を強く受けていた時代とは違ってきているのかもしれない。

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ウスペンスキー寺院に向かう橋には数限りない「カギ」が・・・カップルの聖地はいずこも同じ?

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重厚なウスペンスキー寺院、この国の歩んだ歴史を思い起こさせる

 せっかく港の近くに来たので、カウッパトリの市場に寄ってみた。まだ飲食のテントは開店準備中だが、野菜や果物のテントはにぎやかに開いていた。8月の末は「ベリー」や「きのこ」のはしりの時期とのことで、扱うお店が多かった。ベリーの詰め合わせを買って食べてみたが、なんだか昔食べたことのある「木いちご」や「桑の実」を思い起こさせるなつかしい味だった。

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野菜の屋台

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きのこの屋台

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「かもめ食堂」にでてきたあのきのこかな?

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ベリーの屋台、思わず手が伸びる新鮮さ

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レイアウトもお見事!

 もう一つ大きなマーケットにも行ってみた。こちらは広場で行われるフリーマーケットで、それこそありとあらゆるお店が出ていた。大規模な「のみの市」という感じだ。

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ハカニエミマーケット、巨大のみの市だ

 HIDEさんに紹介していただいた市内のポイントもとりあえずクリアできたので、ショッピングに行くことにした。めざしたのは「カンピショッピングセンター」中央駅からわりと近くの便利な場所にある。

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カンピショッピングセンター、でっ、でかい!

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ショッピングセンターの敷地の一角にある「カンピ礼拝堂」

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礼拝堂内部、「静寂の礼拝堂」の名の通り、外の喧噪が嘘のような静寂に包まれていた

 ショッピングセンターを訪ねたいちばんの目的は、Kマーケットだ。スーパーマーケットにはそれぞれの国の暮らしの空気が満ちていて、どこでも楽しいが、ここのスーパーのスケールはすごかった。

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カンピセンターのKマーケット入り口

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青果売り場だけでもスゴイ

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キャンディー売り場、あの世界でいちばんまずい飴「サルミアッキ」も数十種類あった。

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圧巻のハム売り場には絶句!

 ショッピングセンター「見学」の目的も果たせたので、いったんホテルに戻ってから夕食に出ることにした。やや雨模様だったので中央駅の近くですまそうと歩いていると、街角から聞き慣れたメロディーが・・・。なんと加藤登紀子氏の「百万本のバラ」ではないか!演奏しているのは3人の男性たち、楽器は木琴と鉄琴、見事な腕前だ。あとで調べてみると「百万本のバラ」はもともとロシアの流行歌だったとのことで納得。それにしても異国の街角で聴く懐かしい曲は心に染みた。目の前の「太鼓」の入れ物にユーロ札を奮発してしまった。

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マリンバとビブラフォンの澄み切った音色が響く街角

 いい音楽が聴けて気分良く中央駅近くを歩いていると、連れが「ここがいい!」という。落ち着いているが活気もあり、いい雰囲気のイタリアンレストランだ。

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「レストランレオナルド」中央駅の真っ正面だ

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シーフードのピザ、スモークサーモンのサラダ。よく見えないがこちらのスモークサーモンは「薄切り」ではなく「ブロック」だ

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ツナとドライトマトのパスタ、濃厚でとても美味

 満ち足りた気分でお店を出ると、すっかり雨もあがり、正面の中央駅の上に虹がかかっていた。時間はすでに午後8時、白夜の国ならではの虹がヘルシンキ最後の夕べを飾ってくれた。

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 今回のフィンランドの旅で印象に残ったことが三つ。
 ひとつはガイドのHIDEさんとの会話の中で、この国の社会保障の話になったときのことだ。HIDEさんによれば、フィンランドの税・社会保障に関する負担は、消費税分を入れると50%くらいになるのではないかという。さすがに高負担・高福祉の国だなあ・・・と思ったが、驚いたのは、そのことを不満に思っている人は少ないだろうと聞いたことだ。なぜならこちらでは国民が政治(政治家)を信頼しているからだという。ここでは本来の政府と国民の関係ができているのだなあ・・・と、これはとてもうらやましく思った。

 二つ目は、この国はいい意味で「観光客を特別扱いしない」と感じたことだ。決して多くはないアジア人、その上小生の英語などはほとんどデタラメのようなものなのだが、どこでも、どんな場面でも、真剣にこちらのニーズを理解しようとしてくれる。しかもその態度に何の不自然さもない。おおげさかもしれないが、多様な価値観を受け入れる姿勢がこの国には満ちているように感じた。この点も小生の日常ではなかなか出会えないすばらしいことに思えた。

 そして最も印象深かったのは、HIDEさんのこの言葉だった。「この国の人は、ものごとを判断するのに『それはフェアかどうか』ということをいちばん大切にします。そこは政治も同じです。」・・・なんとシンプルですばらしい考え方だろう。そういう視点で見ると、人々の「ものごし」や生活環境の様子、経済活動(つまり商売)のありようなど、この国で感じていたことが腑に落ちたように感じた。正直「いい国だなあ・・・」と思った。

 今回は、この国を訪れたもう一つの理由「豊かな自然」を味わうに至らなかったのが残念だったが、これは次の訪問の課題に取っておくことにしよう。フィンランドへの旅は、美しい風景や名所への観光もさることながら、小生の日常を考えるきっかけや、なんだか気持ちを温かくしてくれるような何かを小生の中に残してくれたようだ。「日本から一番近いヨーロッパ」は小生のお気に入りの国になった。(おわり)

フィンランドへ行ってみた!~その3 ヘルシンキ市内&スオメンリンナ島~ [紀行系]

 タリンツアーでお世話になったガイドのHIDEさんに、市内の見どころを教えていただいたので、翌日早速行ってみることにした。また、行ってみたいと思っていた世界遺産「スオメンリンナ島」については、現地に詳しいHIDEさんならではの情報をいただいたので、こちらもとても楽しみだ。
 まずはしっかりホテルで朝の腹ごしらえをして出発した。

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ホテルの朝食、特にハム・ソーセージ・チーズがおいしかった。名物のシナモンロールやカレリアパイも毎日用意されていた。

 ヘルシンキの観光は「デイチケット」が便利だ。この1枚で近郊の列車、地下鉄、トラムそしてスオメンリンナ島への船まで乗れる。駅のキオスクで購入したが、3日分で17ユーロほど、とってもリーズナブルだ。

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デイチケット、最初に乗った交通機関で1回だけ機械にかざすのみ。あとは持っているだけでいい!

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ヘルシンキ中央駅、どこへ行くにもここが起点となる

 最初に訪れたのはテンペリアウキオ教会。ここは「岩の教会」として有名だ。住宅街にある大きな岩をくりぬいた中に造られているが、上部の側面にガラスがはめ込まれているため、自然光が入るので内部は明るい。教会内壁はくりぬいた岩盤がそのまま使われていて、音響効果が優れているいるので、コンサートホールとしても利用されるのだという。小生たちが訪れた朝は、パイプオルガンの演奏が行われていた。

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「岩の教会」の内部

 「岩の教会」はとても人気のある観光スポットで、小生たちが見学している間にも次々と大型バスが到着し、観光客でいっぱいになってしまった。こちらでも最近は中国からの観光客が激増しているのだという。
 混雑を逃れるように次に向かったのは「シベリウス公園」ここはフィンランドの作曲家シベリウスの業績を記念して作られた公園で、パイプオルガンをイメージしたモニュメントとシベリウスのレリーフがある。付近は住宅街で、そこかしこに公園が整備されている。うらやましい環境だ。

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公園への道も公園の中

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パイプオルガンをイメージしたモニュメント

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シベリウスのレリーフ、ちょっと民進党岡田代表に似てるかも・・・。

 シベリウス公園は静かな入り江に面している。ヨットハーバーやかわいいカフェがあった。

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「カフェレガッタ」人気のお店らしく、お客さんがいっぱいで入れなかった。

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入り口では、ちゃんとムーミンがお出迎え

 今日の分の市内観光はこれで切り上げて、フィンランドブランド「マリメッコ」のアウトレットに行ってみることにした。このお店は市内中心部からけっこう離れた郊外の、工業団地か問屋町か・・・という雰囲気の場所にあった。HIDEさんに道順を教わっていたのでたどり着けたが、そうでなかったら断念していたかもしれない。

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マリメッコアウトレットへは地下鉄で

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マリメッコ本社到着、至って飾り気がない

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店内もやっぱりかなりあっさりしている

 連れのお楽しみのアウトレットショッピングを楽しんだので、今回の旅のもうひとつの目玉、世界遺産「スオメンリンナ島」に向かった。ここへは、HIDEさんから「珍しいものがみられる」というアドバイスをいただいていたので、時間を合わせて行ってみた。

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スオメンリンナへの船は「カウッパトリ市場」の船着き場から出航する。市場はこの賑わいだ

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たくさんの遊覧船の乗り場の奥でやっとみつけたスオメンリンナ行きの船、けっこう大きい

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出港すると港の観覧車とウスペンスキー寺院が一望できる

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わずか15分ほどでスオメンリンナ島到着、ヘルシンキ行きの船が出航を待っていた

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さすがにこのアングルでは撮れない!!海上からみたスオメンリンナ要塞、Wikipedia様より拝借しました

スオメンリンナ要塞は、ヘルシンキ市内の6つの島の上に作られた海防要塞で。ユネスコの世界遺産に登録されている。18世紀にロシア帝国からの守りを目的として建設されたが、そのごロシアに占領されたり、クリミア戦争で英・仏軍の砲撃にあって破壊されたりという歴史をたどって、現在は世界遺産に登録されている。

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この門をくぐって島内へ

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かわいい郵便局、島内に住んでいる人もいるのだ

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きれいな入り江、泳いでいる人もいるが、気温は20度前後!

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海上要塞らしい風景になった

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大砲もあちこちにそのまま置いてある

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城壁から海上ににらみを効かせる

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要塞の敷地内で「韓国剣法」のイベントが行われていた

 スオメンリンナ島の付近にはたくさんの島がある。となりの島とはごく僅かな距離しか離れていないのだが、HIDEさんから教わった「珍しいもの」はこの場所でみられるのだ。そろそろ時間だ。

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ヨットやボートが行き交う狭い水道だが・・・

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遠くに白い船が・・・

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船の姿はどんどん大きくなって・・・

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目の前の島との間の狭い空間に割り込んできた。船の乗客の手を振る姿も見える

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狭い水道を通り抜けた船は、バルト海に出て行った

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 この大きな船は、ヘルシンキとスウェーデンのストックホルムを結ぶ定期船で、毎日決まった時間にここを通り抜けていくのだという。圧巻のスケールだった。これはさすがに通常ののツアーコースには入らない珍しい景色だろう。すっかり満足して、船着き場に向かった。

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島の船着き場近くでの1枚、なんとなく心ひかれる風景だった 

 スオメンリンナ島から戻るともう夕刻だった。お店を見たりしてあてもなく歩いていると、中央駅近くのビルの中に中華料理店を発見。考えてみると今日はちゃんとしたお昼を食べていなかったことを思い出し、さっそく寄ってみることにした。パンに飽きてくると妙に中華料理が食べたくなる。

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 注文したのは野菜炒めとやきそば、実はもう1品たのもうとしたら「そんなに食べられないから2つにしたほうがいい」と言われた。実際ボリュームたっぷりで、親切なお店だった。
 すっかりおなかも満ち足りて、中央駅付近に戻ったのは午後8時頃。それなのにこの明るさでレストランも大賑わいだ。この季節、こちらの人たちの生活時間はどうなっているのだろう。今日もよく歩いた小生たちは、そろそろホテルに戻ることにしよう(続く)

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午後8時はまだ「昼間」なのだ!

フィンランドへ行ってみた!~その2 エストニア・タリン観光~ [紀行系]

 二日目は今回の旅の目玉のひとつ、ヘルシンキの対岸にある国エストニアの首都、タリンへの観光だ。EU圏であるフィンランドとエストニアは、シェンゲン協定を結んでいるため、国境審査なしでの往来ができる。なんだか外国に行った気がしないような外国なのだ。
 今回は小生にしては珍しく、あらかじめ現地でガイドさんをお願いした。依頼したのは、海外在住の邦人に現地情報の提供やガイドをしていただけるという「トラベロコ」という会社を通じて、フィンランド在住40年(!)というHIDEさんだ。
 タリンツアーをHIDEさんにお願いしたのは大正解だった。観光ガイドだけでなく、歴史や現地の暮らし、政治や行政の様子など折に触れて話して下さり、実に中身の濃い一日となった。HIDEさん、たいへんお世話になりました。

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HIDEさんにホテルに迎えにきていただきヘルシンキ港へ、タリン行きのフェリーはものすごく立派だ

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船首部分ではミニコンサート、この日はアメリカンポップスだった

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乗客は船内にあるカフェやバー、ショップで、思い思いに2時間を過ごす

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約2時間でタリン到着、遠くに旧市街の中世の建物群が見える

 タリンはバルト三国のひとつエストニアの首都で大きな都市だが、中世の建物がそのまま残る旧市街は世界遺産に指定されている。堅固な塀に囲まれた古い町並みは、かつてハンザ都市として栄えた頃の名残をとどめていて見応えがある。HIDEさんは、デンマークやスウェーデン、帝政ロシア、そしてソ連という周辺の大国にいつも大きな影響を受けてきた、この国の複雑な歴史についても説明してくれた。

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「太っちょマルガレータ」と呼ばれる城門と砦、いわれには諸説あるようだが、そのフォルムからなんとなくうなずける。城門上部の窓と文様がまるで顔のようでかわいい

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聖オレフ教会、この教会を建てた大工「オレフ」の悲しい伝説がある

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聖オラフ教会最上部から旧市街の眺望

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よくわからない写真だが、聖オラフ教会の塔に登る階段。人ひとり通るのがやっとの超急登で、これはきつかった

 ハンザ都市タリンは、まわりを強固な城壁に囲まれ、あちこちに監視塔が建っている。これがタリンの風景の特徴のようだ。

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城壁は厚く、高い

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城壁の外は公園になっている

 城壁の中はまさに中世の町並みだ。商店や教会、石畳の道などが残っている。建物の多くはショップやレストラン、ホテルなどに改装されているが、無粋な看板などは全くみあたらない。見習うべき観光地の姿だ。

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かわいい家は石けん屋さん、昔からこの形だったとか

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ヨーロッパで一番古い薬局だそうな

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太っちょマルガレータをデザインしたと思われるかわいい窓

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HIDEさんおすすめの聖霊教会の内部、中世の状態そのままらしい

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美しいステンドグラス

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有名な「絵で描かれた聖書」

 早朝からの観光でやや疲れて来た頃、HIDEさんがランチの場所に案内してくれた。ここはタリンで評判のレストランで、予約しないとなかなか席が取れないとのこと。混んでいたが、幸い1時間という制限付きで、テーブルが確保できた。

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とても目立たない外観、知らなければ入れない

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自家製パンが絶品!

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サーモンのグリル、素材がすばらしい

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チキンのグリル、ソースが美味

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お店の名前は、住所そのものだとか

 おいしくて、見た目も美しく、しかもリーズナブル(どの皿も10ユーロ程度)なランチですっかり満足した後は、また石畳の道をてくてくと町歩き。マーケットから展望台、「セーターの壁」から花屋通りとみどころはつきない。

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旧市街中央広場のマーケット、手工芸品やみやげものが充実している

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旧市街の路地の向こうには近代的な街や大型船の着く港、ちょっとふしぎな風景

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通りから通りに抜ける「秘密の通路」がいろいろなところにある

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街角にも花がいっぱい

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「セーターの壁」と言われる通り、壁沿いにびっしりと手編み製品の露店が並ぶ

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港近くにある花屋通り

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花が好きな連れも「こんなアレンジみたことない」

 朝からめいっぱい歩いたタリンツアー・・・というよりハイキングだったが、ガイドのHIDEさんのおかげで、現地の歴史や隠れた見所、地元ならではのグルメなど、いつもの小生の旅では得られない充実した1日となった。これからは「そこに行ってみる」だけの旅ではなく、「中身のある」旅にしよう・・・そんなことを思ったタリンツアーだった。

フィンランドへ行ってみた!~その1 ヘルシンキ到着~ [紀行系]

 いつか北欧へ行ってみたいと思っていた。理由はまず、自然環境がとても良さそうなこと、そして「高負担高福祉」の社会がどんな感じか見てみたかったことだ。だが何となく行くのが面倒そうで、具体的に旅行先として考えたことはなかった。
 それが最近になって「日本から一番近いヨーロッパへ・・・」というコマーシャルを目にするようになり、急に現実味を帯びてきた。何しろ料金も航空運賃+ホテル代4泊分で10万円台の真ん中くらいという、昔では考えられない値段だ。これは行くしかない!・・・ということで、現地ではもう白夜も終わりかけているという8月18日に出発した。

 申し込んだツアーは往復とも成田~ヘルシンキ直行便だったが、希望する日は往路は満席とのことで、羽田~中部乗り換えでヘルシンキということになった。おかげで北関東の田舎の自宅出発は午前2時!これなら機内ではさぞよく眠れることだろう。

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中部空港のFINエア機、えらくシンプルでわかりやすい

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中部発午前10時半、約9時間後には眼下にフィンランドの景色が広がった

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ヘルシンキ、ヴァンター空港到着、タラップを下りるのは珍しい

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ターミナルビルへのバス、2台連結だ

 今回の旅は旅行会社に宿と航空券を手配していただいたのみで、飛行機のチェックインから空港からの移動、ホテルのチェックイン、現地の観光まで自分で行うことになっている。今まであまり経験のないことで、いい年をしてけっこうドキドキだ。おまけにフィンランドは公用語はフィンランド語とスウェーデン語とのことで、英語表示もあったりなかったり、これにはけっこう参った。

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空港から市内へ向かう列車乗り場への案内表示、大きくてわかりやすいのは良かったが・・・

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乗り場へのエスカレーター(地下鉄永田町駅級の長さ!)がなぜか途中でストップして、重いスーツケースを2個ぶら下げて下りるハメに!やっとホームに到着

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なんとかヘルシンキ中央駅行きの列車に乗れた、やれやれ・・・

 よくわからないシステムで切符をなんとか購入し、エスカレータートラブルにみまわれながら、なんとか中央駅に到着。ここはすべての鉄道の起点らしく、ホームはすべて行き止まりだ。日本ではこういう駅を経験したことがなかったので、しみじみ「ああ、ヨーロッパに来たんだなあ・・・」と感じた。

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列車を降りて駅出口に向かう

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ここが駅出口、改札口はない!以前行ったドイツでもそうだったが、ヨーロッパではこれが「標準」なんだろうか?なんだか太っ腹なような・・・

 もうここまで来ればホテルは目と鼻の先・・・のはずだが、雨が降っていたため、トラム(路面電車)でひと駅乗ることにした。ヘルシンキは市内を編み目のようにトラムが走っていてとても便利だ。わずか1~2分でホテルがあるはずの「カイサニエミ」に到着。トラムを降りてびっくり、ホテル・クムルス・カイサニエミはまさに停留所の目の前だった。

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ホテルはトラム停の目の前という抜群の立地

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ホテル前の風景、左にちらっと見える「M」の字は地下鉄入り口

 ホテルにチェックインしたのは午後5時頃、もう自宅を出発してから、かれこれ20時間くらい経っている。日本の時間でいえば夜11時、ふだんはそろそろおやすみの時間だ。眠たい気分ではあるが、ここで眠っては時差ぼけになってしまうと、元気を出してヘルシンキ一番のおしゃれな通りと言われるエスプラナーディー通りに行ってみることにした。

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途中も、おしゃれな通りが続く

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エスプラナーディー通りの真ん中は、幅広い公園になっている

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ヘルシンキも自転車の多い街だ、そこかしこにこんなふうに停めてある

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エスプラナーディー通り、伝統的な建物に有名ブランド店などが入っている

 しばし通りを散策した後、夕食を考えることにした。まだ地理不案内なので、とりあえず通りの端にあるストックマンデパートでデリでも買って帰ろうかと探しているうちに、上の階のグリルがまだ営業しているのを発見。何かあるだろうと行ってみた。

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グリルとサラダショップのおねえさんが作ってくれた「本日のディナー」分厚い白身魚のグリルとサーモンのパスタ、激盛りサラダとビールで50ユーロくらい、ふたりで食べても超満腹

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夕食を済ませ通りに出ると、ストリートパフォーマンスにひとだかり、あちこちでやっている

 ホテルに戻ろうと通りに出ると、もう夜8時過ぎというのにまだせいぜい夕暮れ時だ。考えてみればここは白夜の国、もう白夜の季節は終わりに近づいているらしいが、まだまだ明るい。通りでは盛んにストリートパフォーマンスが繰り広げられ、通りを歩く人々が立ち止まって楽しんでいる。ああ、こちらではこうして夏の季節を夜遅くまで楽しむんだなあ・・・とここでも「遠くに来た」ことを感じた。
 さて、明日は早朝から対岸の国エストニアの「タリン」観光だ。そろそろ長かった1日を終わりにすることにしよう。(続く)











秘境の島へ行ってみた!~西表島 その3 ジャングルクルーズと陸の孤島『イダの浜』 [紀行系]

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わが人生で見た最も美しい浜「イダの浜」

 西表島には何本もクルーズのできる川がある。カヌーでの遡上も可能なため、若い人たちにはそちらが人気のようだ。「やってみたい」気持ちはあるが、自信がないのとそのつもりの準備がないのとで、今回はあきらめて、1日目とは別の「仲良(なから)川」クルーズに行ってみた。

  この川は、河口からわずかに遡るだけで、急に川幅が狭まり、両側から生い茂る木を押しのけるようにボートが進むさまは、まるでテーマパークの「ジャングルクルーズ」のようだ。植生も川によってずいぶん違い、こちらではマングローブばかりではなく、珍しい木々(聞いたけど名前を忘れた)が多く、時期によっては幻の花「サガリバナ」も見られるのだという。

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わかりにくいが、崖下の柱状の標識が仲良川と海との境だという

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河口付近は川幅が広く、マングローブが茂る

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徐々に川幅が狭まり・・・

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もうこうなるとジャングルクルーズそのもの

 小生の旅はいつも事前の準備が甘く、情報も現地調達なのだが、今回もホテルで島の情報を調べていると、秘境の中の「陸の孤島」にすばらしくきれいな浜があるとのこと、ワニが出そうなクルーズのあと行ってみることにした。
 その場所は、船浮(ふなうき)という集落の近くにあるのだが、船浮には道路が通じていないため、白浜港からの船が唯一の交通手段だ。船は1日4便、白浜で唯一の食堂で昼食をとったあと、午後の船で渡ることにした。

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白浜港の乗船場に船が入ってきた

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船は高速型、船室も快適

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乗船時間は意外に短く15分ほどで船浮に到着、堤防の向こう側がメインストリートだ

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船浮の待合所、頑丈な建物だ

 船浮は人口50人ほどの集落で、まるで時間が止まったような場所。周辺の海には多くのサンゴがあり、ウミガメも姿を見せるという。シュノーケリングをする人には絶好の場所らしい。めざす「イダの浜」までは徒歩10分ほどの距離のようだ。

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少し進むと、イダの浜への案内板が

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人家の間を抜けて・・・

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南国の樹木の中の道をさらに進むと・・・

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海が見えた!!

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真っ白な浜、透き通った海、人工物なにもなし

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振り返ってみてもなにもなし

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そして海は・・・・絶句!!の透明度

 目の前にある浜と海には言葉を失った。まちがいなくこれまで見てきた中でサイコーだ。しかもダントツに。この日はもう梅雨入りも間近という、晴れたり曇ったりという天気だったが、それでもこの美しさだ。真っ青な空だったらいったい・・・と思うと、もう一度ここを訪れてみたくなった。そして、今度はぜひこの海でシュノーケリングをしてみたいと思った。それにしても、この人工物が一切ない環境がいつまで続いてくれるのだろうかと、心配にもなってしまった。

 いつまでも浜に座って海を眺めていたい気分だったが、強烈な日差しを避けるものもない。船の時間もあるので、来た道を戻ることにした。途中、港の近くの「イリオモテヤマネコ発見の地」に行ってみた。小さな標柱が立っているだけの、変哲もない民家の庭先だが、数年前にもこの付近で弱ったヤマネコが発見され、保護センターに運ばれたことがあるという。

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イリオモテヤマネコ発見の地

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船浮のメインストリート

 帰りの船を待つ間、船浮でたぶん唯一のカフェに寄った。漁師小屋のような建物のテラスから港を眺めていると、本当に時間が止まったようだ。なんだか次の船から「フーテンの寅さん」が降りてくるような、そんな空気が漂っていた。

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船浮のカフェ、漁業施設のようだがまぎれもなく「カフェ」

 白浜港に戻ると待合所の裏の斜面にヤギがいた。つながれている様子もないヤギがのんびり草を食んでいる景色をみると、ここが日本であることを忘れそうだった。

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放し飼いヤギがのんびりと草を食んでいる

 3日間の西表島滞在でいちばん強く感じたのは「引き算の旅」もいいものだなー・・・ということだった。要するに「ないないづくし」。コンビニは1軒もない、銀行ATMも一つもない、川には護岸工事がない、そして息をのむほどきれいな砂浜には、一切の人工物がない・・・。
 島で暮らす人たちにはいろいろな不便があるだろう。しかしそれを補ってあまりあるものがこの島には残っている。きっとこれは、ここだけではなくあちこちの辺境の地にあてはまることなのだろう。「何もないところ」にこそ、大切なものが「たくさんある」ことがわかった旅だった。(完)

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おまけ。石垣島への船からの海。このブルーをまた見たい

秘境の島に行ってみた!~西表島 その2 星砂の浜&由布島 [紀行系]

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由布島の水牛車、この車のおじさんは三線の弾き語りで島唄を聴かせてくれる

 西表島には島内を一周する道路はなく、島の南東側の大原から北西側の白浜まで島の5分の3ほどをカバーする県道がメインの道路になる。町や観光客が訪れる主なポイントもこの道沿いに点在しているから、どこへ行くにしてもこの道を行ったり来たりすることになる。バスも走ってはいるが、効率よく動くにはレンタカーやレンタバイクが必須だ。
 浦内川から星砂の浜までは、車で20分ほどだ。ちょうどお昼時になるので、星砂の浜でランチをしようということになった。
 島のどこもそうなのだが、星砂の浜にもほとんど人の姿はない。強烈な日差しの下で真っ白な砂浜が眩しかった。

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星砂の浜

 5月というのにこちらでは日中の気温は30度を超えている。さすがにまだ夏の暑さに馴染んでいないカラダには堪えるので、浜を目の前にした「ペンション星の砂」に逃げ込んだ。冷房の効いた店内でホッと一息、軟骨までやわらかいソーキそばも、でっかいエビフライが載ったカレーも大満足だった。

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 まだ午後の時間がたっぷりあるので、水牛車で渡る「由布島」に行ってみることにした。星砂の浜から15分くらいの距離だ。途中の道端に「ヤマネコに注意」の看板があった。

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島内唯一の県道。道は整備されているが、クルマはほぼいない!

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「5月2日 出た!」そうだ

  これは島内のあちこちに立っているのだが、この場所では小生たちが訪れる5日ほど前にヤマネコが目撃されたとのこと、なにしろイリオモテヤマネコの生息数はわずか100頭程度とのことだから、貴重な目撃情報だ。数か月前には1頭が車にはねられて死亡するという事故があったらしい。なんとも残念なことだ。ヤマネコ保護の意味もあり、島内の道路はすべて40キロまたは30キロ以下に制限されている。

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星砂の浜から由布島への途中の展望スポット。向かいが由布島

 西表島と由布島由布島の距離は400mくらい、水深は満潮時の最大でも1mくらいにしかならないので、観光用の移動手段として水牛車が利用されているのだという。

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これから由布島へ。たまたま引き潮の時間帯だった

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水牛車には10人以上が乗れる。重さは車両分を含めると1トンを超えるとか

 この島にもかつては人が住み、学校まであったとのことだが、1969年の台風で壊滅的な被害を受け、島民は西表島に移住、唯一残った西表正治夫妻が荒れ果てた島に木や花を植え続けていったという。現在では亜熱帯植物園として、西表島唯一といってもいい人工的な観光スポットになっている。

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水牛の休憩場所

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植物園にはパイナップルも・・・この小さなピーチパインは美味

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ブーゲンビレアガーデン。こんなにもいろいろな種類が・・・

 島は周囲2キロという大きさなので、隅々まで歩いてもそう時間はかからない。綺麗なビーチにひっそりと建つ茶屋があったので、気持ちの良い潮風に吹かれながら、コーヒーをいただいた。

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海風に吹かれながら、ゆるい時間が過ぎていく

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帰りの水牛車のおじさん、由布島で暮らしているという

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まだ小さな水牛が訓練中

 帰りの水牛車のドライバー(?)は話の面白いおじさんで、三重県の出身とのこと。聞けばここで働いている人たちは全国から来ているのだそうだ。とんでもなくキレイな海と空と空気の島でのんびり暮らしたら、きっと俗世間の生活には戻りたくなくなってしまうに違いない。それもいい人生だなあ…としみじみ思った。(続く)