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政治のレベルは国民のレベル?~今村復興大臣辞任~ [時事雑感系]

 今村復興大臣が辞任した、「東日本大震災の被害は、まだ東北であっちの方だから良かった」というとんでも発言で、一斉に批判を浴びた結果だ。あきれた想像力のなさ、ひとの気持ちがわからないにも程がある。まあ発言自体は統計的には間違ってはいないかもしれないが、復興政策の責任者がこういう御仁とは、開いた口がふさがらない。さすがに身内に限りなく甘い安倍総理も、今回ばかりはかばえなかった。前回の「自己責任」発言のときにこの人物の中身は見えたのだから、なぜ手を打たなかったのか。任命責任を問われても仕方ないだろう。これまで部下ともいえる大臣の様々なお粗末のたびに「任命責任は私にある」と述べていたアベ総理、もうずいぶんたまっているツケをどう払うのか。そろそろ内閣総辞職ではないのかと思う。

 近頃話題になった閣僚と言えば、「一番のがんは学芸員」発言の山本地方創生大臣や、どうも「共謀罪」についての答弁が覚束ない金田法務大臣だ。また閣僚ではないが、中川政務官の「重婚」不倫騒動もついこの間のことだ。なぜこうも「おそまつ」なことばかりが続くのか。これでも内閣支持率は依然として50%を大きく超えているというのだから驚くべきことだ。

 不思議でならないのは、支持率ばかりではない。閣僚がこんな「ていたらく」だというのに、自民党内から「なんとかしなければ!」という声が上がっている様子があまり見えないことだ。「アベ一強」などと持ち上げられ、まわりを「オトモダチ」で固めている総理大臣に、もの申せる人も、反旗を翻す人もいないとしたら、巨大政党自民党は政党として重病だと思う。政治信条や信念をなくした政治家ばかりになってしまったら、政党はあの集団自殺伝説のあるレミングのようなものではないか。とてもじゃないが、安心して後についていくことはできない。

 少し前に「これでもか」と連日報道されていた「森友問題」も、その後の閣僚の暴言・失言・倫理問題ですっかり脇に押しやられてしまった。そうこうしているうちに、今は北朝鮮の核・ミサイル騒動でもちきりだ。内閣官房ホームページでは「弾道ミサイル落下時の行動について」というような情報提供を行っているようだが、徒に危機を煽っていはしないか。「危機を煽って結束を図る」のは、昔も今も変わらない統治手法のようで、安倍政権は特に熱心だが、その一方で危機をつくらない外交努力については、ひどく冷淡に見える。

 北朝鮮問題は、政権に不都合なできごとを煙に巻くには格好のネタに違いない。また疑いすぎかもしれないが、大手メディアの報道もまるでこれをバックアップするかのような姿勢だ。まあ、考えてみればメディアは「みんなが見てくれる」から熱心に報道するのだし、政治家の「ちょっとしたお粗末」などすぐにみんな忘れるものなのかもしれない。しかし忘れてはいけないのは、政治を通してこの国を動かすのは、小生たち「民」だということだ。

 よく「政治家のレベルは国民のレベルと比例する」などと言われるが、たしかに選挙の投票率など見ると、残念ながら「政治意識」という面では当たっているのかもしれない。先日大統領選挙があったフランスの投票率は約70%、他のヨーロッパ諸国も似たようなものらしい。オーストラリアに至っては90%以上だという。もっともこれは「棄権は罰則つき」だというが・・・。いずれにしても、だいたいいつも60%を切ってしまうこの国の現状は寂しい限りだ。いまの権力者は投票率など低い方がいいと思っているのかもしれないが、それ以前に民主主義がちゃんと機能するように条件整備することが大きな仕事ではないのか。閣僚の「おそまつ」まで国民のせいにされたのではたまったものではない。

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