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「America Only !」ではないのか?~トランプ氏の「入国拒否」etc.政策 [時事雑感系]

 世の中には「まさか!」と思うようなことが本当に起こってしまうことがあるものだ。他でもないドナルド・トランプ新大統領のことだ。候補者として名前が挙がってから今日まで(きっと今日、今、この時にも大好きなツイッターで、びっくり仰天の情報を発信しているにちがいない・・・)ずっと「まさか!」の連続だ。

 実際に大統領になれば、そんなに過激なことはできないだろう・・・と多くの人(小生も)が思ったことだろうがそうはならなかった。矢継ぎ早に発出された「大統領令」で世界中に混乱の渦をまきおこしている。普通なら「ありえない」と思うことが本当に起こってしまうことがなんとも恐ろしい。80年ほど前にヨーロッパそして全世界に悲劇をもたらしたあの独裁者のことを連想せずにはいられない。

 とりわけ衝撃的なのは、今世界中で混乱を引き起こしている「難民やイスラム圏7カ国の出身者らの一時入国禁止」の大統領令だ。トランプ氏は「テロリストの入国を阻止する」方策としているが、9.11をはじめとする米国で起こったテロ事件の犯人にはこの7カ国の出身者はいないという。到底実効性のある措置とは思えないし、逆にイスラム社会の反米感情を煽ることにつながりかねない。ようやく勢力に陰りが見えてきた(と言われている)ISなどの過激派組織を勢いづかせてしまい、より一層テロの危険を高めることになってしまうのではないか。

 また多くの米国人からも反対の声が上がっている通り、宗教や国籍による差別的な取り扱いそのものが、米国の歴史や国柄とも、世界の潮流とも相容れないことだ。他民族・多文化共生に向けて動き続けてきた時計の針を、1世紀も後戻りさせようとしているかのようだ。オバマ氏が掲げた理想がここでも踏みにじられようとしていると考えると、なんともやりきれない気持ちだ。また、一大統領の恣意的とも思える判断が国を動かしてしまうというのでは、米国は法治国家ではなく独裁国家だ。

 トランプ氏は大統領就任演説で「America First !」を連発していた。それ自体は一国の大統領として当然のことかもしれないが、その後次々と出てくる政策を見ていると「America Only !」ではないのかと思えてくる。米国さえ良ければいいというのでは、ただのわがままだ。今の米国の繁栄がどのようにもたらされたのか、世界中を相手にして富を得た国が果たすべき責任や役割についてどう考えているのだろうか。

 昨日の国会で今回のトランプ氏の入国拒否問題について考えを聞かれた安倍総理は「コメントする立場にはない」などと答えていたようだがこれはどういうことか。まだ就任もしていないうちからトランプ氏を訪ね、そのあとには「・・・信頼に足る人物・・・」と得意満面で語っていたのは誰だったろう。ちょっと旗色が悪くなると逃げを打つような人物が、各国首脳が今回の問題で揃って懸念を表明している中で、早々と行う首脳会談でどうトランプ氏とわたりあうのか。米国から無理難題を押しつけられることも心配だが、それ以上にこの国の国際社会での立ち位置が問われることの方が気がかりだ。

 「入国拒否問題」は今この瞬間にも米国、世界で大きな動きが続いている。米国や世界各地での抗議デモ、米国政府内や議会内での反発の動き、「フォード」「ゴールドマンサックス」「スターバックス」「アマゾン」といった米国の名だたる企業や「アップル」「グーグル」「フェイスブック」などIT大手からも反発の声が上がっている。憎悪を煽り、差別を助長するような行動を許さない声が世界中でもっともっと大きくなって、この愚かな、誰のためにもならない政策を覆すことをひたすら願いたい。

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