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フィンランドへ行ってみた!~その4(改) 二つの大聖堂&あれこれ~ [紀行系]

 ヘルシンキ4日目、明日はもう帰国日だから、実質的には観光最終日だ。ふつうならこの街に到着して真っ先に訪れる(と思われる)「ヘルシンキ大聖堂」にまだ行っていないので、観光客が少ないと思われる朝イチに行ってみた。ホテルからは徒歩わずか5~6分、ホテルの立地は最高だ。朝9時前というのに、もう観光バスでツアー客が到着しはじめている。さすがに人気スポットだ。

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青空に映える白亜の大聖堂

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目の前は「元老院広場」、首都の真ん中の贅沢なスペースだ

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早朝から観光客の姿が・・・さすが人気のスポット

 もうひとつの有名な教会「ウスペンスキー寺院」はヘルシンキ大聖堂から海に向かって数分の距離だ。ここはロシア正教の「フィンランド総本山」だそうで、瀟洒なヘルシンキ大聖堂とは対照的な重厚な建物だ。こちらは「大聖堂」とちがって観光客も少なく、雰囲気もなんとなく地味というか、少しうらぶれた感じを受ける。かつてロシア、ソ連の影響を強く受けていた時代とは違ってきているのかもしれない。

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ウスペンスキー寺院に向かう橋には数限りない「カギ」が・・・カップルの聖地はいずこも同じ?

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重厚なウスペンスキー寺院、この国の歩んだ歴史を思い起こさせる

 せっかく港の近くに来たので、カウッパトリの市場に寄ってみた。まだ飲食のテントは開店準備中だが、野菜や果物のテントはにぎやかに開いていた。8月の末は「ベリー」や「きのこ」のはしりの時期とのことで、扱うお店が多かった。ベリーの詰め合わせを買って食べてみたが、なんだか昔食べたことのある「木いちご」や「桑の実」を思い起こさせるなつかしい味だった。

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野菜の屋台

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きのこの屋台

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「かもめ食堂」にでてきたあのきのこかな?

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ベリーの屋台、思わず手が伸びる新鮮さ

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レイアウトもお見事!

 もう一つ大きなマーケットにも行ってみた。こちらは広場で行われるフリーマーケットで、それこそありとあらゆるお店が出ていた。大規模な「のみの市」という感じだ。

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ハカニエミマーケット、巨大のみの市だ

 HIDEさんに紹介していただいた市内のポイントもとりあえずクリアできたので、ショッピングに行くことにした。めざしたのは「カンピショッピングセンター」中央駅からわりと近くの便利な場所にある。

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カンピショッピングセンター、でっ、でかい!

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ショッピングセンターの敷地の一角にある「カンピ礼拝堂」

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礼拝堂内部、「静寂の礼拝堂」の名の通り、外の喧噪が嘘のような静寂に包まれていた

 ショッピングセンターを訪ねたいちばんの目的は、Kマーケットだ。スーパーマーケットにはそれぞれの国の暮らしの空気が満ちていて、どこでも楽しいが、ここのスーパーのスケールはすごかった。

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カンピセンターのKマーケット入り口

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青果売り場だけでもスゴイ

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キャンディー売り場、あの世界でいちばんまずい飴「サルミアッキ」も数十種類あった。

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圧巻のハム売り場には絶句!

 ショッピングセンター「見学」の目的も果たせたので、いったんホテルに戻ってから夕食に出ることにした。やや雨模様だったので中央駅の近くですまそうと歩いていると、街角から聞き慣れたメロディーが・・・。なんと加藤登紀子氏の「百万本のバラ」ではないか!演奏しているのは3人の男性たち、楽器は木琴と鉄琴、見事な腕前だ。あとで調べてみると「百万本のバラ」はもともとロシアの流行歌だったとのことで納得。それにしても異国の街角で聴く懐かしい曲は心に染みた。目の前の「太鼓」の入れ物にユーロ札を奮発してしまった。

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マリンバとビブラフォンの澄み切った音色が響く街角

 いい音楽が聴けて気分良く中央駅近くを歩いていると、連れが「ここがいい!」という。落ち着いているが活気もあり、いい雰囲気のイタリアンレストランだ。

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「レストランレオナルド」中央駅の真っ正面だ

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シーフードのピザ、スモークサーモンのサラダ。よく見えないがこちらのスモークサーモンは「薄切り」ではなく「ブロック」だ

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ツナとドライトマトのパスタ、濃厚でとても美味

 満ち足りた気分でお店を出ると、すっかり雨もあがり、正面の中央駅の上に虹がかかっていた。時間はすでに午後8時、白夜の国ならではの虹がヘルシンキ最後の夕べを飾ってくれた。

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 今回のフィンランドの旅で印象に残ったことが三つ。
 ひとつはガイドのHIDEさんとの会話の中で、この国の社会保障の話になったときのことだ。HIDEさんによれば、フィンランドの税・社会保障に関する負担は、消費税分を入れると50%くらいになるのではないかという。さすがに高負担・高福祉の国だなあ・・・と思ったが、驚いたのは、そのことを不満に思っている人は少ないだろうと聞いたことだ。なぜならこちらでは国民が政治(政治家)を信頼しているからだという。ここでは本来の政府と国民の関係ができているのだなあ・・・と、これはとてもうらやましく思った。

 二つ目は、この国はいい意味で「観光客を特別扱いしない」と感じたことだ。決して多くはないアジア人、その上小生の英語などはほとんどデタラメのようなものなのだが、どこでも、どんな場面でも、真剣にこちらのニーズを理解しようとしてくれる。しかもその態度に何の不自然さもない。おおげさかもしれないが、多様な価値観を受け入れる姿勢がこの国には満ちているように感じた。この点も小生の日常ではなかなか出会えないすばらしいことに思えた。

 そして最も印象深かったのは、HIDEさんのこの言葉だった。「この国の人は、ものごとを判断するのに『それはフェアかどうか』ということをいちばん大切にします。そこは政治も同じです。」・・・なんとシンプルですばらしい考え方だろう。そういう視点で見ると、人々の「ものごし」や生活環境の様子、経済活動(つまり商売)のありようなど、この国で感じていたことが腑に落ちたように感じた。正直「いい国だなあ・・・」と思った。

 今回は、この国を訪れたもう一つの理由「豊かな自然」を味わうに至らなかったのが残念だったが、これは次の訪問の課題に取っておくことにしよう。フィンランドへの旅は、美しい風景や名所への観光もさることながら、小生の日常を考えるきっかけや、なんだか気持ちを温かくしてくれるような何かを小生の中に残してくれたようだ。「日本から一番近いヨーロッパ」は小生のお気に入りの国になった。(おわり)

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コメント 2

帰ってきたビーマー

ご無沙汰しています。帰国してからアッと今に半年ですね。フィンランド良いですね。というか、オーストラリアの生活を思い出してしまいます。フライト時間がもう少し短ければ行ってみたいなあ。外国に行くと何か日本とは違うものを感じますね。それは環境からくる人々のおおらかさや優しさみたいな。
by 帰ってきたビーマー (2016-10-10 08:52) 

jmh

ビーマーさん、ほんとにお久しぶりです。その後バイクはどうですか?こっちの日々は時間の流れが「向こう」と違うでしょう。いろいろ大変だと思いますが、まずは健康第一でがんばって下さい。
外へ出てみて思うのは、よそは結構「無理しない」感じで世の中が動いているように感じます。この国でそんなふうに生きていくことは、今はなかなか難しいですね。でもだんだんそんな空気になっていけるといいと思っています。
ともあれ、また近いうちにお会いしましょう。くれぐれもお元気で!
by jmh (2016-10-10 20:18) 

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