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参院選、自公圧勝!?~選挙結果をどう見る?~ [時事雑感系]

 参院選が終わった。おおかたのメディアは「与党圧勝、民進敗北」という論調だ。たしかに、自公で改選過半数を上回る議席を確保し、民進党は改選議席を大幅に下回った。加えて今回の選挙の注目点の一つだった「改憲勢力」が非改選を含めた参議院全体で3分の2を超えたというから、たしかに与党の勝利には違いない。しかし小生は今回の選挙にはそう簡単には言い切れない要素がいくつも含まれていると思う。

 その一つが全国の32の1人区の結果だ。11の1人区で野党共闘の候補者が与党候補を押さえて当選した。選挙前のネットの予想ではおそらくこの半分くらいだったと思うので、これは大健闘ではないか。とくに東日本大震災・原発事故からの復興途上の東北各県、そして基地問題で県民の怒りが爆発している沖縄で与党が軒並み敗北したことは象徴的だ。フツーの人が毎日をフツーに暮らすことがより難しい地域に、安倍政治の光が届いていないことの現れではないのか。野党共闘は明らかに民意を反映することに成功したと思う。

 もう一つは、1人区のことと密接に関わるが、民進党の獲得議席数だ。メディアでは改選議席を大幅に減らしたとして「大敗」の評価のようだが、果たしてそうだろうか。ちなみに2013年の参院選ではわずか17議席だった。維新の会やみんなの党など、非自民勢力の状況が違うので単純な比較はできないが、今回の32議席は立派だ。たしかネットの予測でも上限30位だったことを考えると、健闘と言っていいのではないか。

 三つ目は、ごく僅かながら投票率がアップしたことだ。特に期日前投票は大幅に増えたようだ。このところ選挙の度に投票率が低下してきたことを考えると、わずか2%とはいえ上向いたことはよかった。とはいうものの、54%という数字にはがっかりさせられる。半分くらいの人が選挙に行かないとはいったいどういうことなのか。世界中見渡してもこういう選挙をやっている国はそうんなに無いのではないかと思う。民の政治意識の劣化はそのまま政治のつながるし、「おまかせ」の政治は、とんでもない指導者がとんでもない政策を進めてしまうことにつながりかねない。まずはこれをなんとかしなければ・・・と思う。

 小生の住む地域では、閣僚を何度も経験した与党大物世襲議員に、野党統一候補の36歳の無名の新人が挑んだが、ダブルスコアで敗北した。残念なことだったが、得票を見ると、前回の国政選挙に比べて非自民票を3万票以上上積みしている。選挙運動についても「選挙フェス」と銘打った音楽を取り入れてのイベントを何度も開催するなど、新しいスタイルを取り入れて、それなりの盛り上がりを見せていた。

 結果は「ザンネン」だったが、今回「保守王国」に吹いた新しい風は、きっとこれからにつながっていくだろう。自身の穏やかな生活を投げ打って立候補に踏み切った候補者本人には申し訳ないが、そんな予感を感じさせるさわやかな敗北に思えた。みんなが「政治とは毎日の暮らしのこと」と感じて、フツーに政治に参加できるような、そんな世の中に向けて政治の敷居を引き下げてくれたことに感謝したい。


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tamara

jmhさん、ご無沙汰しています。

どんな残念な結果の中にも希望の種はあるものですね。
私は故郷の1人区が野党統一候補の勝利だったので、それだけでも嬉しいです!
国全体が同じ方向を向いているわけではないと感じた選挙でした。やれることをできるだけ頑張っていくしかないですね。
by tamara (2016-07-15 22:07) 

jmh

tamaraさんお久しぶりです。
メディアでは「与党圧勝、野党敗北」という図式ですが、東日本に限って言えば「野党健闘」どころか「野党勝利」かもしれません。空気に流されず、それぞれの地域で適切な判断が行われれば、状況は変わると思います。身の回りから、地道に、一歩ずつ・・・ですね。
by jmh (2016-08-12 10:29) 

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