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どうなる?消費増税~たった2%で「軽減」とは…~ [時事雑感系]

 自民、公明両党が消費税の軽減税率対象品目について、酒類と外食を除き加工食品を含む「食品全般」で合意したという。公明党が「がんばった」結果らしいが、がんばりどころが違ってはいないか。それならなぜ8%導入時に抵抗しなかったのか。低所得者の負担緩和だというなら、欧米各国のように食料品には適用しないか、税率を半分以下にするくらいの手立てが必要ではないか。わずか2%で「負担軽減」とは笑わせる。

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東京新聞12月13日のWeb記事より

 そもそも今回の消費増税の出発点は、小生の記憶では将来に向けた社会保障の財源確保が目的ではなかったのか。それが今回の軽減税率導入の議論では、低所得者の医療、介護の自己負担を抑える「総合合算制度」の創設見送りで4,000億円を捻出したという。これでは本末転倒ではないか。そしてこれでもまだ財源は埋まっていないようだから、次はどこを狙ってくるのか。もしまた福祉・医療など社会保障の分野に切り込むようなら、いよいよこの制度の大義は失われるだろう。まあ、どうやら一番狙われているのは「タバコ」らしいが・・・。

 今回与党合意された内容で考えても、すでに報道されている通り「???」なことがたくさんある。「コンビニの店内で弁当を食べたら・・・」とか「牛丼店でのテイクアウトは・・・」とか「出前はどっちか?」とかとか、線引きは難しい。また、小売り段階で複雑な税を計算するシステムなど、個人商店など小規模事業者に導入できるとは思えない。この点でも混乱と負担の増加を招くに違いない。まあ、レジスターの会社や会計ソフト開発会社は仕事が増えるのかもしれないが・・・。

 小生は逆進性が強い「消費税」などの間接税にはそもそも賛成できない。生活にかかるコストに占める税の比率が、おそらく低所得者ほど高くなってしまうからだ。少子化・高齢化・長寿命化によって社会コストが増大していることもまた認めない訳にはいかないが、だからといって間接税に頼る財政運営は危険きわまりない。いわゆる「直間比率」や「法人税」の在り方についての議論がしっかり行われないままに「消費増税」につっ走っているように思えてならない。

 小生は、税制度には「応能的公平」が大切だと思っている。納税者の経済的能力に応じた課税ということだ。高額所得者や大企業は「税金が高すぎる」というだろう。しかしその税金のもとになる「利益」は「社会」がもたらしてくれるものではないのか。高い税金は儲けさせてくれた社会への「お返し」と考えるべきではないだろうか。

 今回合意された「軽減税率」は、これから現実に運用される場面ではさらに多くの問題点が出てくると思われる。いっそのことこんな複雑怪奇なシステムにしないで、シンプルに「金額」で刻んだらどうだろう。たとえば5,000円未満は5%、1万円未満は8%、それ以上は10%という具合に。日常生活に必要なたいていの食料品・日用品は5,000円以下で手に入るだろう。また1万円を超える食事や買い物は庶民には「ちょっと贅沢」なものだから、少し税金を奮発してもいいだろう。

 でもおそらくそういう風にはならない。今この国の目線は「高いもの」で商売をしている企業の方に向いているからだ。1,973年の熊本:大洋デパートの火災(100名以上が亡くなった)を扱った、「高石ともやとザ・ナターシャーセブン」の歌(題名を忘れた!)にたしかこんな歌詞があった。「・・・企業が伸びる、人は滅びる・・・」いまこの時代のこの社会の大きな問題が40年も前から危惧されていたわけだ。 今回のは「人」に目が向かない消費増税だ。「人より企業」「人より国」の政策が人にとっていい世の中をつくってくれるとは到底思えない。
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tamara

「軽減税率」という言葉から、なんか税金が軽減される、という錯覚が出回っているような気がします。
まして社会保障の抑制の動きが出るなど、あまりにも国民をばかにしています。
口先ばかり、ウソばかり、の政権を支持する人たちは、裕福な層なんでしょうね・・。
by tamara (2015-12-16 23:04) 

jmh

「軽減税率」も「低所得高齢者への3万円給付」もみんな選挙対策・票目当てですね。ホントに国民はバカにされていると思います。いつも「世論調査」の結果に注目していますが毎回がっかりさせられます。この政権を支持できるという人が一番多いことが、小生には全く理解できません。この国がどこへ向かうのか、本当に心配になってきました。
by jmh (2015-12-19 23:22) 

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